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Days with melodies


本とピアノと毎日のこと。クラシック音楽とイギリスのこと。"Life is like a piano... what you get out of it depends on how you play it.”
by sanjyo-kappa

ふわふわの

自分の小説がどうたらこうたらという話ばかりでも何なので。

人様の小説を紹介したいと思います。しかも、きっとマイナーな本を(なぜなら、この本のタイトルでググっても全然ヒットしないから)。いいの。私は、根っからのマイナー好きなのです。

小池雪さんの『ふわふわの兄貴
ふわふわの_e0152936_224751.jpg






誰ですか、今、「コバルト文庫じゃん」って言ったのは!失敬な!コバルト文庫は、電撃文庫に負けず劣らずの、伝統ある一ジャンルですっ!

そのコバルトの中でも異端児扱いされている、小池雪さんなのですが。すっごく好きなんですよね。文体も、キャラクターたちも、ストーリーも、本当に好き。勝手に、ご本人さんは広橋涼さんっぽい感じかなと想像しています。声の感じとか……。もう、想像というよりも妄想ですが。

コバルトらしく、美形のキャラクターが出てくるんですが、何かどこか抜けているというか、垢抜けているのに決まり切っていないというか。主人公も、ちょっとメインストリームから外れた感じが、すごーくすごーく上手いのですよ。この、ふわふわの兄貴も例外ではなくて、主人公は仁子ちゃんという、ちっちゃくて運動音痴でひ弱で地味な女の子。彼女が思いを寄せているのは、マイノ先輩という、田舎の中学できらきらしている、都会的すぎる先輩。彼女の恋を、ケサランパサランである「アニキ」が応援するという、コメディです。

このマイノ先輩がね……。きらきらしていて、格好良くて、クールでジェントルマンなのに、ベイベーちゃんという小型犬を溺愛しているという。「なんでもないでちゅよ、ベイベーちゃん?」とか言っちゃうっていう。そういう、乙女の夢を打ち砕くようなコメディセンスが素敵。

どうやら、本業はOLさんのようなので、まだ2冊しか発行されていないのですが。オススメです。「どきどきとかはらはらとか、そんなもん、間に合っとるんじゃ~」という方にオススメ。「ケサランパサランとはなんぞや?」というひとにもオススメ。「コバルト文庫でアニキって……」という方にもオススメです。


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そして、あと一ヶ月くらいになりましたので、鬱陶しいくらいに宣伝していこうと思います。ここに、何の因果か目を通されてしまった方。うんざりせずに、宣伝の片棒を担いでください(土下座)。

クリスマス前に、東京でコンサートをやります。まだチケットなど、余っているようですので、どうぞ、よしなに。前売り券は、私に直接言っていただくか、こちらのHPからどうぞ。

損はさせませんぜ、ダンナ!(何キャラだ)
by sanjyo-kappa | 2008-11-10 02:41 | book review
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