Days with melodies


本とピアノと毎日のこと。クラシック音楽とイギリスのこと。"Life is like a piano... what you get out of it depends on how you play it.”
by sanjyo-kappa
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カイワコレクシオン

最近聞いた、面白かった会話の端々。

レクチャー室でいすが足りなくなり、床に直座りしている女の子たちがいる中、
堂々といすに座り続けているトロンボーンの男のこに向けた(ちなみに、ソプラノサックスが嫌いなこです)
レクチャラーの「I don't know how you can remain seating
with those girls sitting around you on the floor!
(周りで女の子が床に座っているっていうのに、よくそうやって自分は座ってられるわね)」に対しての言葉。
「I know. I will do my best to sit here.(分かってますよ。だから、精一杯努力してるんです)」

女たらしで有名なチェロの男の子と、シニカルで有名なイギリス人の女の子の会話。
「Hey! Did you miss me last night?(やあ!僕がいなくて寂しかった?)」
「Yes, in matter of fact, I woke up in the middle of the night missing you too much.
(そうね、夜中に、あなたのことが恋しくて目が覚めるくらいにね)」

明け方の6時までパーティーをした2日後に、
「So have you recovered? Think I've almost sobered up.
(あれから調子はどう?僕は、そろそろ酒が抜けてきた感じ)」

イタリア人主催のコンサートなのに、フランスものばっかりのプログラムだったことに対しての、
ロンドン在住歴20年以上のフランス人の言葉。
「They are just jealous, I just know it. (嫉妬してるんだよ。絶対そう)」

木管楽器に対する、チェリストの言葉。
「Well, frankly, they are just so dull. Poor them.
(正直に言って、つまらなさすぎるんだよね。かわいそうに)」

思春期の女の子の倫理観と風紀の問題について。
「Tender age...(デリケートな年頃だからね)」

二日酔いについて。
「The good thing about hangover though is that
it's a really good excuse to do bugger all. I recommend them highly.
(二日酔いの良いところっていうのは、つまり何を失敗してもそれに言い訳に出来るってこと。
強く推奨されても良いよね)」

音楽家が、音楽から得る満足感だとか充足感だとかについて(またしてもトロンボーンのこ)
男の子「It's such a different kinds of satisfaction, isn't it!?
(得られる充足感の種類が、全然違うよね)」
女の子「In comparison to what? (何と比べてよ)」
男の子「Sex, of course. What are you talking about.
(セックスに決まってんじゃん。何言っちゃってんの?)」

宗教観についてのコメント。
「If God exists, he'd better have a good excuse.
(もし神様ってのが存在するなら、その存在理由についての言い訳を聞きたいね)」

イギリスにチェーン店を持つ、お紅茶専門店Whittardが、
不況に煽られて閉店に追い込まれてしまったみたいです。ていうか、破産?になるの??
ここで、みんなのお土産買ってたのに!ココアの種類が異常に多くて、
これからひとつずつ試そうと思っていたのに!
というわけで、みなさん、3月に帰るときに、何か欲しいものがあったら連絡お願いします。

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by sanjyo-kappa | 2009-01-28 07:13 | daily life

Bella Frescobaldi

コンクールでした。
Italian Cultual Institute in London が主催するコンクール。
今年で第二回目らしいのですが、課題曲の中にコンテンポラリーが入ったことによって
参加者が激減。かくいう私も、断り切れずに参加しただけです。
弾いたのは、

Luciano Berio: Brin, Wasserklavier from 6 encores
Frescobaldi/Respighi: Prelude and Fugue in G minor
 
でした。

当初予定されていたPrimarily Round がなくなって、いきなりの本選。
しかも、参加者4人で、プライズも4位まで。
つまり、どれだけ下手くそに弾いても、必ず賞がもらえるという……。

でも、そうなってくると、例え4位でも、最下位ということになるし。
とか、色々と考えてしまって。
難しいですね、健康的な考えのまま弾くっていうのは(何を今更?)

しかも、当日、ランチを食べ過ぎてしまって、弾く前に必ず食べるようにしているバナナを買いに行ったときには
おなかすいてないな~とか思っていたのが、
リハーサルをやって、出番を待っている間に空腹を訴え始め。
更には、どーっしてもお紅茶が飲みたくて仕方がなくて、なのに飲めないという状況に。

演奏云々よりも、こういうフィジカルな問題を解決するのも、大事なんだなあと思いました。

結果は2位だったんですけど、なんかあの1位、きな臭いんですよね……w
審査員をしてくれたひとたちは、その前日からロンドン入りをしていたのですが、
そのときも、大学関係者じゃないっぽいおじさんに、審査員を紹介されていたりしたし>優勝者
他にも、何だか怪しげな行動がちらほらと……w
まあ、コンクールなんてそんなもんじゃない?と友達に一蹴されました。
あんまり、今までコンクールをしてこなかったので分からないんですが、本当にそうなのかしら?
とりあえず、ワタクシはそういった腹黒いことに手を染めていませんので、素直に喜んでおこうと思います。

プライズの授与が終わったあとに、審査員のうちのひとりが、わざわざ寄ってきてくれて、
「Bella Frescobaldi, molto bella. Brava」
って言ってくれたのが、ものすごーく嬉しかったです(審査員ふたりは、どちらもイタリア人でした)。

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審査員さんたちと。写真写りが異常に悪いのと、めちゃくちゃ恥ずかしいので、小さいサイズ。
右側のひとが、どう見てもアル・パチーノにしか見えないんですが、気のせいですか。

コンクールの後は、Reception があったので、来てくれたお友達とお喋りしつつ、
周りのお金持ちさんたちと世間話と社交辞令を交換しつつ、
ウェイターさんたちが配ってくれるフィンガーフードとワインを楽しみつつ。

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プライズの授与のあとに、駆け寄ってきてくれて、
「For me, you are the winner!」と言ってくれた、ヴァイオリンの女の子。
「You should've won」とかよりも、よっぽど嬉しい言葉。
こういう、相手を楽にさせる言葉を遣える人間になりたいです。

もうひとり、前にお引っ越しをしたときに知り合った女の人。
偶然同い年で、偶然同じ地域の出身で、偶然お互いジャンルは違えど音楽をやっていて、
もう一度、お話したいなあと思っていたひとが、来てくれました。
「パワーをもらいました」なんて言ってもらって、恥ずかしくも嬉しい。

最近、「この曲嫌い」と言いながら演奏をする数人のひとを立て続けに拝見することがあり、
すべての音楽を好きにはなれないし(すべての人間を好きにはなれないように)
そういうこともありえるのかもしれないし、そちらの方が人生では多いのかもしれないんだけれど、
でも、「音楽」を「仕事」という「手段」に選ぶのだったら、
そういうことを言ってしまうのは、些かプロ意識に欠けるのではないだろうか、と思っていたところ、
Piano Tutorial Class の中で教授が
「I wouldn't advise you to play too many pieces that you are not in love with」
と言っていて、やっぱりそれって不健康なのかも、と思ったのを思い出しました。

前に書いた記事にもリンクするけれど、演奏者が心を込められないものに、
聴衆が心を動かされることは、滅多なことでは起こらないのではないかなあと。

自分が愛している曲を人前で弾かせてもらえて、
それを誰かが好きだと言ってくれる。

去年、一昨年の「暗黒期」(笑)があったからこそ噛み締められることなのかもしれません。
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by sanjyo-kappa | 2009-01-23 07:21 | piano

いかん、可愛すぎる

書きたいことはたくさんあったのですが、いや、あるのですが、
これだけは書かねばならない!ということが起きましたので。

前回、ラヴォスの鳴き声の持ち主として名乗りを上げて頂きました、チェスターくん。

少し前に買った目覚まし時計(LEDで異様にでかい文字で時間が光る)の設定を、
うっかりPMにしてしまったがために、寝坊しました。
そして、そんな危機を救ってくれたのが、かのひとでございます。
朝、おうちのひとたちがばたばたと忙しくしていると、かまってくれそうなひとを探しに出かけるチェスターくん。
私の寝室のドアが閉まっているのを見て、「しめしめ、こいつまだ寝てやがんぜ」とでも思ったのか、
まだ眠っていたところ、耳に聞こえてくる、例の鳴き声。

ぷるぎゃああああああああ
ぷるぎゃああああああああ

彼が鳴いてくれてなかったら、起きなかったかも。そしたら、リハーサルに遅刻してたかも!
だから許すよ、ドアの真!外でぎゃおぎゃお言っていたのも!何かのサイレンだと思ったのも!

リハーサル後、くたくたになって、お昼を作りにおうちに戻ってきて、部屋へ。
するとそこには、

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ベッドの上に畳んでおいた毛布とお布団の間に挟まって眠りこける、チェスター氏!
悶絶する可愛さです!新妻が裸エプロンで待っているよりも、我慢が出来ない!(例えが悪い)

まるまった手が何とも言えません!殺人的可愛さ!

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もういっちょ、別アングルから!くう、たまらんっ。

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何でそんなに可愛いの?
7㎏もあるデブネコのくせに、最近は外が寒すぎるからってずっと家で寝ているだけのくせに、
何年経っても、自分のごはん保管場所が変わったことに気付かないくせに、
食い意地はってて、おうちのひと全員からつっこまれてるくせに、
「Oh Chester, you are beautiful with a very stupid brain!」とか言われてくせに、
何でそんなに可愛いのかっ!

あったかくて、ふわふわのもふもふの生き物が傍にいてくれる生活って、
ストレスレベルが激減するよな……。
今週、実は苦しいことだらけなのですが、頑張ります。
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by sanjyo-kappa | 2009-01-20 08:49 | cats

モヒンダーは朝に弱い

……らしい。
彼の受け持っているレクチャーは、朝の9時からスタートするのだけれど、
その前に、レクチャーで使う楽譜やCDなんかを図書館から借りてきて~などと準備があるため、
どうやら朝の8時には大学に来ているらしい。
カフェで売っている一番大きいサイズのコーヒーを片手に、
大量の楽譜と、スーツ+ロングコート+マフラー(裏側が柄ものになってるやつ)+リュック
という出で立ちで普段は現れる彼。

今週、ちょっとだけ寝坊をしてしまったため(私がね)、初めて遅刻して(といっても2分とかだが)
顔を真っ赤にして、心臓をばくばくさせながら入ったら、
モヒンダーの姿がなかった。
同じように、急いで入ってきて「……Oh」と呟くひとが続いて、10分後。
朝シャワーの後に、髪の毛が乾く時間もなかったっぽい出で立ち(しかし正装)で
モヒンダー、登場。しかも、コーヒーなし。本気で時間がなかったっぽい。

ところで、モヒンダー似のレクチャラー(略してモヒンダー)、
前衛音楽に特化しているレクチャラー兼ピアニストなのですが、
検索すると、こんな画像が。本邦初公開。モヒンダーだ!



ここ数回のレクチャーで、頑張って発言したり、最前列でレクチャーを受けたりしていたら、
どうやら覚えてもらえたようです。やりっ。
2012年開催予定のロンドンオリンピックで、
「If there's a category which requires you to sit down and speak endlessly,
then I probably should win but anything else, I should not attend to it」
(座って喋り続けるっていう競技があるなら、勝つ自信もあるけれど、
スポーツだったら参加は遠慮しておくよ)
などと発言するくらい、インドアというか、本人も認めているようにオタクな彼。
廊下ですれ違う瞬間に、
「やあ!一日長いね、やっと終わりそうだよ。もうね、レクチャーだらけでくたくたなんだけど、
まだあともういっこ、やらなきゃいけないことがあるんだよね。
それさえ終われば、解放されるはずだから、そうしたら、さっさと家に帰ってピアノの練習しなくちゃ!
じゃあ、また来週ね!」
との長台詞を、私から1.5mくらい離れたところから近付いて、
更に1.5mくらい離れたところへ遠ざかるまでべらべら喋ってました。

正直、リアクションが取りづらいです、モヒンダー。

そしてこれも、リアクションが取りづらいです、モヒンダー。



何で、ダリみたいな髭生やしてるの……??

ネタの宝庫みたいなモヒンダーですが、レクチャー自体はすごく面白いのです。
来週は、何故かお休みらしくて、ちょっとがっかり。
「来週はみんな、朝寝られるよ!」とモヒンダーはご満悦でしたが。
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by sanjyo-kappa | 2009-01-16 08:31 | music

J.R. くん

前回だったかな、日本に帰るときの飛行機で隣になった女の子ふたりとお話をしてました。
はじめは、「ご旅行ですかー」とか当たり障りのない話から始まって、お決まりの、
「留学です」
「へー、語学ですか?」
「いえ、その、音楽を」
「何音楽ですか?」
「クラシックです」
「え、じゃあ何か弾かれるんですか」
「一応、ピアノを…」
みたいな恥ずかしいカミングアウトをしたのち。

二人組のうちのひとりの女の子が、ぽつりと、

五嶋龍って知ってますか?」



五嶋龍くんといえば、お姉さんの五嶋みどりさんもヴァイオリニストの有名人。

「知ってますよー。と言っても、演奏はまだ聴いたことないんですけど」と答えると、
彼女の目がきらりと輝き、「ぜひ聴いてください!すごい良いんですよ、龍くん!」

……おや?

その隣にいたお友達は、どうやらそのこの興奮っぷりが理解出来なかったらしく、

「え?誰?五嶋龍って?」
「五嶋龍くんって言ってね、ヴァイオリニストなんだけどね。
毎年、名古屋の方でソロリサイタルをしてるの。それで、毎年行ってるの!」
「誰が?」
「あたしが」
「毎年?」
「うん」
「誰と?」
「えっと、今年はお母さんも来るけど、いつもはひとりだよ」
「わざわざ名古屋まで行くの?」
「うん」
「そもそも、何で名古屋なん?」
「えっとね、名古屋の○○って会社?が、龍くんのヴァイオリンを貸しているところと関係があるとかで、
毎年年末は名古屋でリサイタルって決まってるの。
あとね、JR東日本のCMとかにも出てるから、そういうのも関係してるかも」

……めっちゃ詳しいんですやん。
まさか、偶然隣になった、飛行機で出会った女の子が、五嶋龍ファンだとは。
昨今、某の○め影響で、「最近、クラシックが好きです」みたいなひとには多々お会いしてますが
このこは、結構コアです。ヴァイオリン、でもなくて、五嶋龍、だもんね。

「いや~あたしは、クラシックとか全然分からへんから、そんなリサイタル行ってもな~」
と言うお友達に対して、
「違うよ!行ってみないと分からないんだって!
目の前でね、演奏されると、もうね、なんていうか、圧倒されるの!凄いよ!!」
と、拳を握って力説する女の子。

いいなあ~、こういうこ、これからもっと増えて欲しいなあ、と思ったのでした。

で、そういえば、あれから彼の演奏を聴いてみようと思いつつ、まだだったなと思い。




この演奏の時点で、えっと、2年半ほど前だから、18歳とかですか?
小さい頃から空手をやっているらしくて、そう言われてみれば、筋肉の付き方がそれっぽい。
途中で、茶目っ気たっぷりに演奏を止めるところなんか、
確かにあの場にいてれば、楽しくて仕方ないかも。楽しませていただきました♪

ちなみに、五嶋龍くんは、鉄道大好きっこらしいです(だからJRのCMに出ているの?)
そして、アメリカ育ちの龍くんは、RYUという発音をしづらい現地のお友達から、
JRとの愛称で呼ばれていたそうな。
そういえば、前の大学で、
「えっと、あのこ誰だっけ、日本人の……えっと……NINTEDOくん?」
って言ってた教授がいましたね……。ちなみに、件の日本人はケンタロウくんと言います。
どんな間違い方だ。
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by sanjyo-kappa | 2009-01-14 07:09 | music

クラシックでわかる世界史



ですよ。

大学院が始まってから、明らかに読書スピードが落ちてます…。
まあ、論文を読んでいるせいなのですが。速読とか、真剣に覚えようかな。

今まで読んだ本を、タイトルなどでは覚えておらず、「あのとき、あの頃に読んだ本」などと認識しているため、本棚をひっくり返す羽目になったことが数回あったので、2年ほど前から、読了した本をすべてメモしています。そんでもって、今年からはエクセルで管理することにしました。あ。あれ?気持ち悪いですか?汗

今年に入って最初に読み終わった本、実は去年から読んでました……。東京藝術大学卒業で、現在は桐朋学園の理事の西原稔さん著書。

音楽をやってないひとにとっては、面白い本になりえるんでしょうか。ちょっとその辺、疑問が残りますが、興味深い本であったことは確かですけどね。最後の方で、著者が触れているように、マイナーな出来事に積極的に目を向け、尚かつ本としては短い内容なので、話題の偏りが見受けられますが、役に立つことは立つんじゃないかと。

印象的だったのは、当時ロシアの支配下におかれていたポーランドが、ロシアからの独立を目指して行った革命が失敗に終わったことを知ったショパンの日記。


町の郊外地区は壊され―焼き払われた―ヤン!ーヴィルシはきっと保塁の上で戦死したんだ―捕虜になったマルツェルが見える―ソヴィンスキ、あの前任が悪党の手中に!―おお神よ、いたか!―いるが復讐はしないのか!―これでもまだロシア人の犯罪に飽き足りないというのか……。




この箇所を読んでいたとき、ちょうどお昼ご飯だったのですけれど(食べながらの読書はいけないと知りつつ、貴重な読書時間を失いたくない・・・)、思わず、号泣。特別、ショパンに思い入れがあるわけでも、ショパンマニアなわけでもないし、ポーランド贔屓なわけでもないですが、この文章……。胸がぎゅ~ってされませんか?

ついこの間、お友達から、「作曲者が作った瞬間の曲の輝き」という言葉を聞いたばかりで、これがいわゆるそれなのかも、とか思ったり。いつどこから創られたものなのかは分かりませんが、私が物心ついたときから、「音楽やってるひと=享楽的で、世間から少しずれた超!文化系芸術家」ってイメージが先行している気がするのですが、この本を読む限りではそうでもないですしね。どちらかというと、もっと強かで、政治的で、社会における自分の力を客観的に利用としている感じに見受けられます。「芸術家」が「世間からずれたひと」として生活していけるのは、もしかしたら、今の世の中が物質的に豊かになったことの証明なのかもしれませんけど。でも、あまりに世間ずれしてしまって、まるで仙人のような扱いを受けるのも、どうなの?と思います。

話は戻って、ショパンの日記を垣間見たあとで、ちょうどその時期に作曲されたこれを聴くと、また違った聴き方が出来るかも。


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by sanjyo-kappa | 2009-01-13 08:54 | book review

共通記憶媒体としての音楽

今週のレクチャー、ふたつともが勝手にリンクしていて面白かったです。

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ひとつは、「Musical Notation; the change in notational perception,
from common language to tower of Babel」
もうひとつは、「Expression/emotion in performance
- origins within the performer - modes of expression」

Musical Notation、つまり楽譜のことなんですが。
楽譜に使用される、音楽言語が、歴史と共に変わっているのは、事実です。
たとえば、トリルひとつでも、時代によって、どの音からスタートさせるかが変わったり。

このレクチャーの中で面白いなあと思った、レクチャラーからの質問が
(ちなみに、レクチャラーはモヒンダーですよ)

「Every musical notation is a transcription of the composer's abstract idea」
(全ての音楽的記譜は、作曲者自身がもつ抽象的なアイデアである)
とした上で、

「ここに、Shoenbergの楽譜があります。彼が、彼なりに、演奏者に伝える上でこれがベストだろうと考えたであろう結果が、この楽譜。そして、こちらが、Busoniによる編曲された、同じ曲。さて、このふたつは、『同一の楽曲』ですか?」と。
個人的には、Shoenbergと演奏者の中に、Busoniという編曲者が入ることによって、作曲者との距離が離れるから、そういった意味では『同一』ではないんじゃないかなあと思ったのですけれど、レクチャラーに「編曲を生業をしているBusoniは、他者のアイデアをトレースするのが仕事だったと考えると、彼が見ていたアイデアというのは、Shoenbergが見ていた抽象的観念と同じだったかもしれない。だとしたら、アウトプットが少し違うというだけで、『同一』ではないとするのは如何なものかな?まあ、同様に、これらふたつが『同一』の抽象的観念から生まれたと証明する術もないけれどね」と返され、何となく納得してしまった次第。

Expression in performanceのレクチャーは、心理学を取り入れたレクチャーなのですが。
かのC.P.E.Bach(あのバッハの息子さんのひとり)が
「A musician cannot move others unless he too is moved」
(演奏者自身が心動かされていなければ、聴衆を動かすことなどは出来ない)
と言っているのですね。18世紀に!


ここから、英語の定義の中で、expressionとemotionとfeelingの違いを知って。それによると、「感情のこもっていない演奏」というのは、「演奏者の感情を完全になくし、作曲家の意図と意思だけを表現した演奏」となるわけです。でも、こういうのって、音楽をやっている上ではあまり褒められた演奏じゃない。で、じゃあ、そもそも「感情」というのは、何なのかということだったのですけども。音楽をする上でよく耳にする、「感情的に」「情感的に」といった言葉たち。では、これは一体どこから来るのか。これらを鍛錬することは可能なのか。とかいったことです。演奏してないひとにとっては、全然意味のないことですけどね。
このレクチャーの中で、演奏者が伝えたいと思っている感情が、必ずしも聴衆にそのまま伝わるものではない、という説明がありまして。他者とのコミュニケーションの中で、必ず起きる事象ではあるものの、一応、「表現者」として音楽家が「でも仕方ないじゃーん」とか言ってては駄目だよね、という話の流れに。

例えば、この間のゲーム音楽コンサートなんかは、どういった位置づけになるのかなあ、と思って。ゲームというのには、元々、電子音楽しか入っていないわけで、そこに「演奏者の感情」というのは全く組み込まれていないわけですよね?それでも、人の記憶に残るわけだから、あながちコンピュータだから駄目だとも言えないわけです。前回のように、クラシック音楽形態で演奏することによって、聴いているひとが思い出すのは、共通の記憶や感情なのかなあと。
極端な話、例えばAとBというゲームがあったとして、そのどちらにもXという音楽が使われていたとします。AではXは「祝福」を意味する音楽だったとして、Bでは逆にXが「侮蔑」を意味していたとすると、Xが目の前で演奏されたときに想起される感情も、二分化するわけですよね?演奏者としては、このAとB、どちらの感情も踏まえて演奏しなくてはならないのか、それとも、どちらか片方の感情を呼び起こすようにしなくてはならないのか。そして、それは可能なのか・・・。

とか、明らかに話し相手のいなさそうなことを延々と考えていました。誰か、相手してください。苦笑。
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by sanjyo-kappa | 2009-01-09 08:16 | music

ただいまんごすちん

アムステルダム経由で帰ってきました。ロンドン。
期待を裏切らない寒さっぷりに、笑って良いのか、泣いて良いのか。

とりあえず、明後日の天気予報、最低気温が-5℃なんですが、
それってどうなの?誰かの嫌がらせ??

初夢、の定義が分からないのですけれども、
一説によると、新年明けてから「初めてみた夢」とのこと。
つまり、元日でなくても良いのですよね?
だって、夢って本来毎日みているものだけれど、それを覚えているかはまた別問題だし。

2009年の初夢。

人類には、何故「目覚まし時計」が必要なのか、を
目覚まし時計の機能解説と共に、とうとうと説いている、という夢。
しかも、このひとに。

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バナナマン、日村。
いや、嫌いじゃないけどさ・・・。好きだけどさ・・・。
でも、なぜ、日村・・・。
他に出てきて欲しい芸人なら、いっぱいいるっつのに・・・。

幸先、どうなのでしょう?良いの?悪いの??汗
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by sanjyo-kappa | 2009-01-05 06:58 | daily life

Happy New Year!!

と、いうわけで、明けましておめでとうございます。

例によって例の如く、ばったばったしていまして、
新年のご挨拶が遅れてしまって申し訳ありませんです。

夜中の初詣、というのに少し憧れがありまして。
母もどうやら同じことを考えていたらしく、今年は、真夜中に初詣に行くことに。
運転をせねばならない父はソファで仮眠を取りつつ、
夜中の2時頃、おうちを出発です。

まずは、地元の氏神さまに新年のご挨拶をして。

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うちの弟は、仕事の関係で一年に一度しか会えないのですが(それも、3日とか)。
一応、姉弟なのに、必ずカップルに間違われます。
似ていない、というわけではないはずなのに。一緒にいないから、家族っぽい雰囲気がないのかも。
そんな弟君、氏神さまのおうちとツーショットです。

ご挨拶を終えたら、京都市内の上賀茂神社へ。
ここには、芸能の神様がおひとり、祀られていてですね。
大学受験も、大学院受験も面倒をみていただいたので、毎年訪れるようにしているのでした。

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さすがの佇まい。
京都生まれで良かった、と思う瞬間。笑。

夜の神社は、いつにも増して静謐で、すごく心穏やかにお祈りできました。
今年一年、さあ、どうなるのかな・・・。

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by sanjyo-kappa | 2009-01-03 04:14 | daily life
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