Days with melodies


本とピアノと毎日のこと。クラシック音楽とイギリスのこと。"Life is like a piano... what you get out of it depends on how you play it.”
by sanjyo-kappa
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カテゴリ:piano( 7 )

Au Piano avec Gabriel Faure

Marugurite Longというフランス人ピアニストの書いた本。

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今回の論文のコアの一部になる本です。
ラヴェルとドビュッシー、アルベニスなどにも好かれたピアニスト。フォーレのお気に入りのひとでもありました。
ラヴェルのピアノ協奏曲は、彼女に捧げられています。
フォーレのバラードも。

Gabriel Faure / Nocturn No.6 in Db major, Op.63
ガブリエル・フォーレ/ ノクターン(夜想曲) 第6番 変ニ長調 作品63



モヒンダーに教えてもらうまでは、彼女の存在など知らなかったのですが、すごく良い本でした。
論文のためじゃなくても、読んでよかったと思えるというか、
むしろ途中から、完全に読み物として読んでいたというか……。

その中でもすごく印象的だったのが、ここ。

To play a piece of music is to recreate it.
Music - Art in movement - is a construction in the spirit of the time
which writing down crystallises and which playing animates.
However perfectly music may be written,
however scrupulously the composer has indicated his intensions,
the work remains a dead letter without someone to play it.
Our role is heavy with responsibility.






(演奏をするということは、再創造するということ。動作の芸術である音楽は、精神と時間が構築するものであり、作曲で結晶化されたものが、演奏によって躍動する。どれだけ楽譜が完璧に書かれていても、どれだけ作曲家の意図が綿密に指示されていても、演奏家なくしては、何の意味もなさない。だからこそ、演奏家の持つ責任は重大である)

そうか、音楽ってのはArt in movementなんだわ!なんて感動したりして。

「完璧」な演奏というのを、最近、よく考える。
ミスのないのが完璧?一人一人によって解釈が変わるのであれば、誰にとっての完璧?
少しでも解釈が自分の思っていたのと違っていたら、それは間違い?
ミスがなくて、尚かつ美しくて、しかも技術的にも芸術的にも優れているのが、いわゆる「完璧」なのだろうけれど、
それって本当に「完璧」なのかしら……とか。


そろそろ、論文のタイトルを決めないといけないなあ……。
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by sanjyo-kappa | 2009-04-26 09:12 | piano

Martinu

来週の頭に、とあるコンクール用にピアノソロを録音しなくてはいけなくて、
それのために今、

Frescobaldi/Respighi Prelude and Fugue in G minor
Schubert Impromptu No.2 in Ab major, D 946
Franck Martin from 8 Preludes, VIII Vivace

を練習しているわけですが。

シューベルトが、実はぴっかぴかの習いたて曲なので、ちょっと苦戦中。
3時間半のレッスンを受けた次の日に、恋人に通し弾きを聴いてもらったのですが、
シューベルトはけちょんけちょんに言われました。
遠慮されて、優しい物言いだったので、余計にぐさっと……。
「もっと綺麗に弾けるよね?」とか言われた。うう……。



作曲されたのが1828年と、シューベルト後期の作品だからか、
心臓をえぐられるような悲しいところがあったりして。
良い曲です。そして、ブレンデルはさすがですねえ。

月曜日の朝一でレコーディングなので、もうちょっと悪足掻きをしますです。

そして、あと2週間ちょっとで弾かなくちゃいけない新しい曲。

Martinu Variation on Slovakian Theme for Cello and Piano



いけるかなー。ぎりぎりだなー。
でもまあ、こうやって需要があるのはピアニスト冥利に尽きるので、練習しましょう。
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by sanjyo-kappa | 2009-04-25 05:54 | piano

Bella Frescobaldi

コンクールでした。
Italian Cultual Institute in London が主催するコンクール。
今年で第二回目らしいのですが、課題曲の中にコンテンポラリーが入ったことによって
参加者が激減。かくいう私も、断り切れずに参加しただけです。
弾いたのは、

Luciano Berio: Brin, Wasserklavier from 6 encores
Frescobaldi/Respighi: Prelude and Fugue in G minor
 
でした。

当初予定されていたPrimarily Round がなくなって、いきなりの本選。
しかも、参加者4人で、プライズも4位まで。
つまり、どれだけ下手くそに弾いても、必ず賞がもらえるという……。

でも、そうなってくると、例え4位でも、最下位ということになるし。
とか、色々と考えてしまって。
難しいですね、健康的な考えのまま弾くっていうのは(何を今更?)

しかも、当日、ランチを食べ過ぎてしまって、弾く前に必ず食べるようにしているバナナを買いに行ったときには
おなかすいてないな~とか思っていたのが、
リハーサルをやって、出番を待っている間に空腹を訴え始め。
更には、どーっしてもお紅茶が飲みたくて仕方がなくて、なのに飲めないという状況に。

演奏云々よりも、こういうフィジカルな問題を解決するのも、大事なんだなあと思いました。

結果は2位だったんですけど、なんかあの1位、きな臭いんですよね……w
審査員をしてくれたひとたちは、その前日からロンドン入りをしていたのですが、
そのときも、大学関係者じゃないっぽいおじさんに、審査員を紹介されていたりしたし>優勝者
他にも、何だか怪しげな行動がちらほらと……w
まあ、コンクールなんてそんなもんじゃない?と友達に一蹴されました。
あんまり、今までコンクールをしてこなかったので分からないんですが、本当にそうなのかしら?
とりあえず、ワタクシはそういった腹黒いことに手を染めていませんので、素直に喜んでおこうと思います。

プライズの授与が終わったあとに、審査員のうちのひとりが、わざわざ寄ってきてくれて、
「Bella Frescobaldi, molto bella. Brava」
って言ってくれたのが、ものすごーく嬉しかったです(審査員ふたりは、どちらもイタリア人でした)。

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審査員さんたちと。写真写りが異常に悪いのと、めちゃくちゃ恥ずかしいので、小さいサイズ。
右側のひとが、どう見てもアル・パチーノにしか見えないんですが、気のせいですか。

コンクールの後は、Reception があったので、来てくれたお友達とお喋りしつつ、
周りのお金持ちさんたちと世間話と社交辞令を交換しつつ、
ウェイターさんたちが配ってくれるフィンガーフードとワインを楽しみつつ。

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プライズの授与のあとに、駆け寄ってきてくれて、
「For me, you are the winner!」と言ってくれた、ヴァイオリンの女の子。
「You should've won」とかよりも、よっぽど嬉しい言葉。
こういう、相手を楽にさせる言葉を遣える人間になりたいです。

もうひとり、前にお引っ越しをしたときに知り合った女の人。
偶然同い年で、偶然同じ地域の出身で、偶然お互いジャンルは違えど音楽をやっていて、
もう一度、お話したいなあと思っていたひとが、来てくれました。
「パワーをもらいました」なんて言ってもらって、恥ずかしくも嬉しい。

最近、「この曲嫌い」と言いながら演奏をする数人のひとを立て続けに拝見することがあり、
すべての音楽を好きにはなれないし(すべての人間を好きにはなれないように)
そういうこともありえるのかもしれないし、そちらの方が人生では多いのかもしれないんだけれど、
でも、「音楽」を「仕事」という「手段」に選ぶのだったら、
そういうことを言ってしまうのは、些かプロ意識に欠けるのではないだろうか、と思っていたところ、
Piano Tutorial Class の中で教授が
「I wouldn't advise you to play too many pieces that you are not in love with」
と言っていて、やっぱりそれって不健康なのかも、と思ったのを思い出しました。

前に書いた記事にもリンクするけれど、演奏者が心を込められないものに、
聴衆が心を動かされることは、滅多なことでは起こらないのではないかなあと。

自分が愛している曲を人前で弾かせてもらえて、
それを誰かが好きだと言ってくれる。

去年、一昨年の「暗黒期」(笑)があったからこそ噛み締められることなのかもしれません。
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by sanjyo-kappa | 2009-01-23 07:21 | piano

コンクール、その後

先に、言い訳。今週末まで、怒濤の日々が続くのです……。小説の更新は、もうしばらくお待ちを。来週の火曜日に、論文の提出締め切りもあってね……。もうなんか、毎日ベッドに入るのが楽しみで仕方がないんだけど、次の日の朝が来るのが予想以上の速さっていう。毎朝、「うそ、寝てないよ、そんなに寝てない。10分くらいしか寝てないってば!」と思っています。


結果だけ言うと、本選での優勝はなりませんでした。一応、優勝したひとの演奏も聴いたし、他のひとの演奏も聴いたけれど、みんな似たようなレベルだったし、全員が全員、全然違う弾き方だったから、審査員の好みになっちゃうんだと思う。「コンクールは馬のものであって、音楽家のものではない」とはバルトークの言葉ですが。

まあ、出し尽くした感もあるし、やりきった感もあるので、文句はありませんです。精進あるのみ。

ここのところ、ベートーヴェンばっかり弾いていて、そうなると、どうしても違う曲や違う時代の曲なんかが聴きたくなって。というわけでやってきた、「このピアニストが聞きたいよ!」ブーム。今回は、彼。
ジュルジュ・シフラといいます。

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結構、格好良いと思うんですが、どうでしょう?だめ??

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by sanjyo-kappa | 2008-11-21 01:59 | piano

ピアニストみたいね

学内コンクールの予選でした。



あ、私じゃないですよ?これ(見ればわかる)

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by sanjyo-kappa | 2008-11-16 07:05 | piano

Then what is it for?

訳しますとも。でも、まずは、英文。
の前に、写真。

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One of the raison d'etreof the ORR (Orchestre Revolutionnaire et Romantique) is to combat the tendercy to make the whole repertoire sound the same. ...That - together with some fairly unadventurous programming and an old-fashioned formality of presentation - has made the concert hall somewhat predictable and dull.No doubt most conductors sence that there is an obligation to present a work - of whatever period or style - as though for the first time, with a sence of re-creativity, if not creativity.


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by sanjyo-kappa | 2008-11-05 21:51 | piano

page turning

page turning。つまり、譜めくりのことです。

ピアニストというのは、ソロの場合は、殆ど全ての場合において音楽を暗記(暗譜)するのですが、ソロ以外だと楽譜を見ながら演奏することになるんですね。と、いうのも、伴奏だったり、室内楽だったりすると、ピアニストの役割は、ただピアノを弾くことだけでなくて、その演奏そのものをオーガナイズする役目があるからなんです。

例えば、室内楽の場合。ピアノトリオ(大抵は、ピアノ、ヴァイオリン、チェロの構成です)の場合、ヴァイオリンとチェロの楽譜には、ヴァイオリンとチェロのパートしか書いてありません。でも、ピアノの楽譜には、すべて書かれているんですね~。ということは、何らかのミスで、ヴァイオリンが小節をひとつ飛ばしてしまったとしましょう。チェロには、何が何だか分からないわけです。ヴァイオリンが飛んでしまった先に素早く駆けつけ、尚かつ、チェロに今どこに居るのかを知らせる役目が、ピアノに回ってくるのです。ひとによっては、室内楽のピアノのことを「traffic warden(交通監視員)」と呼ぶこともあるくらい。

そして、ピアノの楽譜というのは、大抵がヴァイオリンやチェロよりも長く、尚かつ、もちろん両手が塞がっている状態が多いので、ページをめくる回数が桁違いに多いです。ピアノのパートでは15ページほどのものが、ヴァイオリンだと3~4ページというのは、よくあることです。リハーサルや練習中には、ゆっくりページをめくっても、そのせいで少しくらい音が抜けたりしても大したことではないのですが、演奏の場合はそうはいきません。

と、いうわけで、譜めくりの登場です。この譜めくりという仕事、ものすごく地味なのですが、多大な責任とプレッシャーがあります(苦笑)。ピアニストの左側(ステージの一番奥の方)にちょこんと座って、ひとたび演奏が始まれば、立ったり座ったりしているのが譜めくりという役職です。音楽をただ聴いていれば良いわけではなくて、楽譜によって、その演奏者によって、「最後の小節よりも少し前くらいでめくって欲しい」とか、「次のページが難しいから、早い目にめくって欲しい」とか、はたまた「この最後の和音が難しいから、ぎりぎりまでめくらないで、一気にめくって欲しい」とか、色々注文がつきます。クラシック音楽界の黒子です。

前置きが非常に長くなりましたが、今日は、大学のピアノ科主任のコンサートの譜めくりでした。日曜日の朝だというのに。今住んでいるところから近かったはずなのですが(そして実際、近かったのですが)、バス停までのほんの数分の距離のあいだで迷い。顔面蒼白になりながら、コンサートホールに向かいました。

Blackheath Hallというところでの、ちょっと早い目のランチタイムコンサート。
建てられたときのものっぽいもの。
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そして、現在のもの。
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あんまり変わりませんwさすが、イギリス。


プログラムは、

ハイドン:ピアノトリオ第二五番 ホ短調Hob.XV:12
ベートーヴェン:ピアノトリオ ハ短調 作品1の3
アレンスキー:ピアノトリオ第一番 ニ短調 作品32

でした。長かった・・・。11時始まりで、20分間のインターバルを挟んで、終わったのが12.45でした・・・。インターバルで既にくったくたになっているところで、主任と少しお話を。「木曜日に何があったかって、教えたかしら?」と言われたので、素直に「いいえ」と答えると。なんと、木曜日の夜、バスから降りる際に倒れたらしいのです!それも、目眩などの症状もまったくなく、ただ、ばたんと倒れてしまったらしい。急遽、救急車で病院に運ばれたところ、血糖値と血圧が異常に低かったとのこと。そのまま一泊して欲しいと言うお医者さんに対して、「明日はコンサートがあるから」と、無理矢理退院してきたらしいです。すごい・・・。演奏を聴く限りでは、まったくそんな気配が感じられなかったので、本当にびっくりしました。

ちゃんと頑張っているひとは、滅多に弱音を吐かないんでしょうね。
反省しました。

未だに、このブログでの書き方が定まりません・・・。難しいな・・・。 
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by sanjyo-kappa | 2008-10-27 07:33 | piano
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