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Days with melodies


本とピアノと毎日のこと。クラシック音楽とイギリスのこと。"Life is like a piano... what you get out of it depends on how you play it.”
by sanjyo-kappa

本の後ろに

洋書の後ろ、あらすじと一緒に、奨励文?が載っています。
例えば、次に読もうと思っている本の後ろには、

Faulks is beyond doubt a master.
Financial Times(お堅い金融関係の雑誌)

An ambitious and beautifully crafted novel.
The Times(硬派な新聞)


と書かれています。

Bathにいる間に貪り読んだ、この本



後ろには……

A perfect pick-me-up.
Cosmopolitan(ファッション雑誌)

An irresistible love story.
ELLE(ファッション雑誌)


いわゆる、ラブコメの王道を突っ走る、Chick Litと呼ばれるジャンルの本です。
ええ、ええ、読みやすかったですとも。
これの前に読んでいたのが古典だったので、特に軽いものが読みたかったのかもしれません。
だって、タイトルを直訳すると「動詞、自動詞。主に女性が浮気をする、なれなれしくする、いちゃつく」って。

お話は、群像劇というか。登場人物たちが、そここかしこで繋がっていて、お話が進むと同時に色々なことが交わっていく……。
メインは多分、Hughie Venables-Smiythe(すごい名前)。
役者になりきれない、Flirtに長けた、ブロンドの男の子(24歳とかだった気が)。
個人的には、故・ヒース・レジャー氏のイメージで読みました。
彼がまだメジャーになる前にやった、ティーン向けの映画「10 things I hate about you」は良かった……。



脱線してしまいました。Flirtingは、イギリスでは割と頻繁に行われていて、
これが下手くそだとむしろ、Flirtingも出来ないのか、と(男の子の場合は特に)蔑まれたりしている気が(思春期に顕著にあらわれる)。
He's a good flirtと言った場合は、褒め言葉だと取られている場合の方が多い気がします。
このFlirting、日本語で定義するのがすごく難しい。
言うなれば、「社交辞令を、重くない本気、に感じさせる技」ですかね。
しつこくない美容師さんなんかを想像して頂けると、近いかもしれません。

読後感の素晴らしく良い、内容のない本(褒めています)だったのですが、
その直後に訪れた恋人の部屋に置いてあった小説を何気なく手に取れば、
オススメしているのが、Spectator(政治系雑誌)、The Guardian(硬派な新聞)とやたらにお堅い感じ……。

「このあいだ読んだ本、コスモポリタンがオススメしてた」とカミングアウトしたら、
彼は、片眉を上げて一言。
「それ、本当に本?」
失礼な!ラブコメだって、立派な映画の一ジャンルじゃないか!

という、オチです。
お仕事やお勉強に疲れた頭には、もってこいの優しい内容ですよ♪
by sanjyo-kappa | 2009-03-06 08:23 | book review
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