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Days with melodies


本とピアノと毎日のこと。クラシック音楽とイギリスのこと。"Life is like a piano... what you get out of it depends on how you play it.”
by sanjyo-kappa

Peter Wispelwey Cello Recital

論文締め切り前日で、まだ2000wordsの論文を始めていないにも関わらず、
招待を受けていたコンサートを断れず、Wigmore Hallへ。

本当は、Truls Mork (cello)とHavard Gimse (piano)のデュオリサイタルだったのが、
チェリストが怪我をされたらしく、
オランダ人チェリスト、Peter Wispelweyのリサイタルに。

プログラムは変更なしで、

Beethoven: Sonata for Piano and Cello No.1 in F major, Op.5 No.1
ベートーヴェン: チェロソナタ第一番 ヘ長調 作品5-1

Britten: Cello Suite No.3 Op.87
ブリテン: チェロ組曲 第三番 作品87

Debussy: Sonata for Piano and Cello
ドビュッシー: チェロソナタ

Franck: Sonata in A major
フランク: ソナタ イ長調

でした。すごいスタミナのいるプログラム……。

この中だと、ブリテンが一番良かったです。
というか、ブリテンが異常に良かったです。
チェロのことなんて分からない私が見ても圧倒されるくらいの難しさだったのですが、
それを除いても素晴らしい演奏でした。

個人的には、もう少しピアニストとのコミュニケーションがあっても良かったかなあと。
ピアニストを「伴奏者」としてみるか、「デュオパートナー」としてみるかで、
演奏の質が変わってくると思うのですが(どちらが優れているとかではなくて)、
今回に限っては、どれもピアノとのコミュニケーションが大事な曲ばかりだったので、
その辺が残念な感じでした。

7月と8月にフランクのソナタをチェリストと弾く機会があるので、
今回の演奏を楽しみにしていたのですが、結果から言えば、
あまりに自分の好みとかけ離れた演奏だったので、直接的な勉強にはなりませんでした。
2楽章がものすごーく華やかなこのソナタ、下手をすると2楽章の後に拍手が起こることもあります
(基本的には、曲が完全に終わるまでは拍手をしないのが、今のクラシック音楽界のルールです)。



拍手、したかったらしても良いと思うんですけど……。

どうやら、今回のリサイタルではそれを避けたかったのか、
2楽章が終わって2秒もしないうちに、3楽章が始まってしまい、
情緒も何もあったもんじゃない……。
分かるけど……。2楽章のあと少しでも待つと、拍手が起こる可能性があるのは分かるけど……!

まあ、人それぞれですかね。

ブリテンは本当に素晴らしかったので、ぜひ聞いていただきたい。

こちらは、Peter Wispelweyのハイドン チェロ協奏曲。
割とキャラの濃い弾き方でした。




コンサートから帰ってすぐに論文を深夜まで書き、次の日、6時起きで論文を仕上げました。
論文とコンサートだったら、多分、将来的に考えてもコンサートの方が大事だろう。
by sanjyo-kappa | 2009-06-03 22:26 | music
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